クールな救急医は囲い娶ったかりそめ妻に滾る溺愛を刻む【ドクター兄弟シリーズ】
「包帯をしたままなのでケガの部分はよくわかりませんが、昨日より腕が太い気がする……」
左腕と比べると一目瞭然。腫れ上がっている。
『熱を持ってますよね』
「はい」
『処方された薬の名前、わかりますか?』
堀田先生に尋ねられ、薬剤の名称や副作用等が記された書類を出して読み上げた。
『傷が炎症を起こしていると思われます。決してもげたりはしませんが、抗生剤が効いていないのかもしれないので変えましょうか』
「そうですか。それでは明日外来を受診して、外科の先生にお話ししてみます」
『ちょうど、吉木さんにお渡ししたいものがあるんです。一度病院に行って、薬を家までお届けします』
「そんなお手間をおかけするわけにはいきません」
ありがたすぎる申し出だけれど、彼に症状を聞いてもらえただけで安心できた。
ひと晩なら耐えられそうだ。