クールな救急医は囲い娶ったかりそめ妻に滾る溺愛を刻む【ドクター兄弟シリーズ】
やはり気持ちを強く持つことは大切だ。

電話から一時間半。
ベッドで横になっていた私は、トイレに行こうと立ち上がった。


「しまった……」


そういえば、生理用品が少なくなっていたのを忘れていた。

それだけネット注文するのもなんとなく気が引けるし、薬局はマンションを出て徒歩三分のところにある。

先ほど鎮痛剤を追加したところなので、今なら痛みも少ない。
堀田先生が来るまでに買いに行けるかもしれない。

ポケットに財布とスマホだけ入れて松葉杖を持ち、家を出た。

私が住んでいるのは五階建てのマンションの三階。
玄関ホールまではエレベーターがあるのでさほど苦労しなかったが、問題はこれからだ。

松葉杖なんて人生初なのでうまく使えず、とにかくもたもたしてしまう。

必死の思いで信号を渡り、なんとか薬局に着いたときには疲れきっていた。

早く横になりたい。

< 28 / 53 >

この作品をシェア

pagetop