クールな救急医は囲い娶ったかりそめ妻に滾る溺愛を刻む【ドクター兄弟シリーズ】
正直に胸の内を告白すると、「それもそうだ」と笑っている。


「もう着くから、話はあとだ。とにかく今日は俺の部屋に泊まりな。そのケガじゃ襲えないし」


とんでもない発言に瞬きを繰り返していると、彼はケラケラ笑いだした。


「吉木さん、そういう顔もするんだ。出会ってからずっと顔が険しいから」


まさか和ませようと?


「もちろん冗談だから。あんな怖い思いをしたあとなのに、手を出したりしない。あっでも、出してほしければ言ってくれれば――」
「結構です!」
「だよな」


ずっとおかしそうに肩を震わせている彼は、再び口を開いた。


「今日はひとりじゃ怖いだろ? それに傷も心配だし、診察させてくれないか」


たしかにホテルをとったとしても眠れない。
一緒にいてもらえるととてもありがたい。


「わかりました。お世話になります」
「了解。うち、そこ」


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