クールな救急医は囲い娶ったかりそめ妻に滾る溺愛を刻む【ドクター兄弟シリーズ】
発言の意図がわからず首を傾げる。


「生理用品くらいでびっくりしないし、特に恥ずかしくもない。快適に生活するためには必要なものだ。それじゃあ、まず部屋に行こう。それから買いに行ってくる。食べたい物があればついでに。夕飯は?」

「まだです」

「その手じゃ大変だっただろ。ろくに食べてないと見た」


正解だ。でも、痛みもあるしだるくてさほど食欲がない。


「俺も食べてないから、なんか買ってくる。希望は?」
「……それじゃあ、アイスクリームを」


食事より冷たいものが食べたい。
正直に伝えると、彼は私の額に手を当てた。


「熱があるな」
「えっ?」
「それだけ大きなケガをしたんだし、傷が炎症しているなら無理もない。荷物は俺があとで運ぶから、とりあえず部屋に行こう」


彼は車を降りて助手席側に回り、また私を抱き上げた。


「だ……ありがとうございます」


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