愛してると言わせたい――冷徹御曹司はお見合い妻を10年越しの溺愛で絆す
女性に対して日頃からマイナス点をあげつらう佑大が褒めちぎるので、どんな女子高生なのだろうと朝陽も会ってみたくなった。

それで佑大がお礼の品を渡しにいく際に、無理やり同行した。

『あの子がお前に惚れたら困るから隠れてろ』と言われ、物陰から見ただけだが。

現れた女子高生は、透き通るような白い肌にパッチリと丸い目をしたとても可愛らしい顔立ちをしていた。

白いセーラー服は規律が厳しいと聞く有名女子高のもので、白百合が似合う清楚な女性に見えた。

大学時代の朝陽はよくモテた。

容姿に恵まれたアカフジ電機の御曹司に近づこうとして声をかけてくる、学内の女子大生たちにはない魅力を感じた。

(可愛くて勇敢な女子高生か。俺が助けられたかった)

友人の想い人を奪うのはポリシーに反しており、朝陽は成美に惹かれる心にグッとブレーキをかけたのだ。

しかし通学の降車駅が同じため、その後もなんどか彼女を見かけた。

声をかけたい気持ちをこらえ、後姿を見送るだけにしていたというのに――。

ある日、成美にアプローチを続けていたはずの佑大が顔をしかめて言った。

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