愛してると言わせたい――冷徹御曹司はお見合い妻を10年越しの溺愛で絆す
息子の言い訳を聞いて、母親の怒りがさらにヒートアップする。
「私を気遣って言う機会を探っていたですって? 馬鹿じゃないの。朝陽が気遣う相手は妊娠した成美さんでしょう!」
初めて名前で呼ばれたため、成美は目を丸くした。
成美を気遣えと息子を叱る言葉にも驚き、その後には期待が大きく膨らむ。
「お母様……」
結婚を許してもらえた気がして微笑んだのだが、険しい顔をされる。
「馬鹿なのはあなたもです。なんという無茶をするのよ。あなたの懐妊を知っていたら、協力させなかったのに」
強い口調で非難してから、唇を震わせ泣きそうな顔をした。
「四時間も探していたって、つらかったでしょう。こんなネックレスのために、ごめんなさい……」
「お母様は少しも悪くないので謝らないでください」
成美は立ち上がって夫の母に歩み寄り、ついに顔を覆って泣き出したその背をさする。
「私を気遣って言う機会を探っていたですって? 馬鹿じゃないの。朝陽が気遣う相手は妊娠した成美さんでしょう!」
初めて名前で呼ばれたため、成美は目を丸くした。
成美を気遣えと息子を叱る言葉にも驚き、その後には期待が大きく膨らむ。
「お母様……」
結婚を許してもらえた気がして微笑んだのだが、険しい顔をされる。
「馬鹿なのはあなたもです。なんという無茶をするのよ。あなたの懐妊を知っていたら、協力させなかったのに」
強い口調で非難してから、唇を震わせ泣きそうな顔をした。
「四時間も探していたって、つらかったでしょう。こんなネックレスのために、ごめんなさい……」
「お母様は少しも悪くないので謝らないでください」
成美は立ち上がって夫の母に歩み寄り、ついに顔を覆って泣き出したその背をさする。