悪役令嬢は推し神様に嫁ぎたい!〜婚約破棄?良いですよ?でも推しの神様に嫁ぐため聖女になるので冤罪だけは晴らさせて頂きます!〜
「ごめんなさいお父様。私、捨てられて湖に沈められて……今まで貴族として責務を果たそうと努力していたことは何だったのかと絶望してしまったの」
そう……あのとき遠ざかる水面を見ながらティアリーゼは絶望していた。
だが、それを救いあげてくれたのが他の誰でもない推し神であるストラだ。
「でも、その絶望からも救いあげてくれたのがこの方だった」
今も寄り添ってくれているストラを見上げる。
無表情ながらも慈しむような優しい眼差しで自分を見下ろすストラに鼓動が早まった。
胸の奥から、泣きたくなるほど温かく優しい感情が溢れ出す。
「だから私、この方に嫁ぐために聖女を目指すと決めたの」
「……は?」
だが、返って来たのは理解していなさそうな声。
それは周囲の者達も同じだったようで、「どういうこと?」などといった言葉でザワザワし始める。
そんな中一番にハッキリと声を上げたのはフリッツだった。
「何を言うかと思えば聖女だと? 悪女のお前が聖女になど、笑わせてくれる」
ティアリーゼのは無実だと確かな証言があるというのに、未だに自分を悪女扱いするフリッツ。
「しかも理由がその男に嫁ぐため? 笑わせる。その男が何だというのだ。聖女でなければ妻になれないなど、神にでもなったつもりか?」
「ふふっ、本当に。頭のおかしな方なのね」
立ち上がったメラニーも加わり、嘲笑をストラに向ける。
知らないのだから仕方ないが、神に向かって嘲笑など……罰が当たらなければいいが。
そう……あのとき遠ざかる水面を見ながらティアリーゼは絶望していた。
だが、それを救いあげてくれたのが他の誰でもない推し神であるストラだ。
「でも、その絶望からも救いあげてくれたのがこの方だった」
今も寄り添ってくれているストラを見上げる。
無表情ながらも慈しむような優しい眼差しで自分を見下ろすストラに鼓動が早まった。
胸の奥から、泣きたくなるほど温かく優しい感情が溢れ出す。
「だから私、この方に嫁ぐために聖女を目指すと決めたの」
「……は?」
だが、返って来たのは理解していなさそうな声。
それは周囲の者達も同じだったようで、「どういうこと?」などといった言葉でザワザワし始める。
そんな中一番にハッキリと声を上げたのはフリッツだった。
「何を言うかと思えば聖女だと? 悪女のお前が聖女になど、笑わせてくれる」
ティアリーゼのは無実だと確かな証言があるというのに、未だに自分を悪女扱いするフリッツ。
「しかも理由がその男に嫁ぐため? 笑わせる。その男が何だというのだ。聖女でなければ妻になれないなど、神にでもなったつもりか?」
「ふふっ、本当に。頭のおかしな方なのね」
立ち上がったメラニーも加わり、嘲笑をストラに向ける。
知らないのだから仕方ないが、神に向かって嘲笑など……罰が当たらなければいいが。