夏と冬のココアはご用心
アイスココア
それを言われたのは、いつものお家デートの真っ最中だった。

「ねえ、ゲームをしませんか?」

あたしは速水美月(はやみみつき)。都内の私立大学に通う大学生。そんなあたしには、歳上の社会人の彼氏がいる。それが、さっきこの台詞を言った明智昴(あけちすばる)さん。

昴さんはミステリー小説家をしていて、有名大学の卒業生。大学違うのにどこで出会ったのかって?それは、偶然あたしが昴さんの通っていた大学の図書館へ足を運んだ時に、落としてしまったペンをたまたま来ていた昴さんが拾ってくれて、そこからお付き合いに発展したんだ。なかなかロマンチックな出会いじゃない?

そんな昴さんの家は、売れっ子ミステリー小説家なだけあって、セキュリティー万全のタワーマンションだ。コンシェルジュがいるし、カードキーだし、いつ来ても勝ち組って感じのお家。

「この家、ゲーム機なんてありましたっけ?昴さん、そもそもゲームするんですか?」
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