イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「……何?」
彰は隣の里香子に近寄って肩をくっつけた。
「俺たちさ……里香子と俺。最近付き合い始めたんだ。紫には報告したほうがいいだろうと思ってさ。今日はそれで……」
紫は目をつむった。やっぱり。目を開いたときは嬉しそうに二人を見た。
「そうだったんだ。そうじゃないかと見て思ってた。おめでとう、あきちゃん。好きな人って里香子のことだったんだね?」
「え?どういうこと、彰?」
彰は恥ずかしげに手を頭の後ろにやり、里香子を見た。
「実は、紫には好きな人がいるって言ってたんだ。お前のことだとは言ってないぞ。今のでばれたみたいだけどな」