イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
「そうね。立場上同棲はまずいかもしれないから、結婚前提になるのはしょうがないわね」
里香子も笑いながら彰を見つめる。
紫は荷物を持つと先に席を立った。
「それなら、久しぶりに会ったんだろうし、お邪魔虫は先に帰るからゆっくりしなよ」
「紫、そんなつもりじゃないぞ」
「そうだよ、紫……」
紫は立ち上がるとウインクする。
「そのかわり、お会計は二人にお願いします。貧乏だから、許してね?」