イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
まさか、何かあったのか……はじめてそのことに気付いた光琉はじっと紫を観察した。
おかゆを作っている間に足の治療をする。
とりあえず、部屋から薬を持ってきて包帯を巻いた。
ひどい状態だった。一度レントゲンを取らないとわからないが、骨がずれているかもしれないと嫌な予感がした。
熱もそのせいかもしれないが、とにかく少しでも水分を取らせて薬を飲ませようと思ったが足の痛みも相当らしく、脂汗が出ている。
「まずいな……」
光琉はそう言うと、紫の耳元で話しかけた。
「おい、病院で点滴した方が楽になる。少し我慢できるか?病院へ連れて行く」
「……」