イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 「気がついたのか?」
 
 光琉は立ち上がり紫を覗いた。
 
 「……はい」
 
 小さな声で返事をするが、涙が出ているので鼻をすすった。
 光琉は泣いている紫を見て、目を見開き、ため息をついて頭を撫でた。
 
 「何があった?」
 
 「……」
 
 「足が痛いのに歩き回ったり、目が腫れるほど泣いたり……俺が知っているお前はかなり我慢強い。それがこんなになるなんて何かあったんだろ?聞いてやるから話してみろよ」
 
 「……」

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