イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
泣き続ける紫の頬をタオルで拭いてやる。
ティッシュで鼻をつまんでかんでやる。
まるで兄のようだなと自分でも思う。
年の離れた妹だからこんなに気になるんだなと言い訳しながら……。
「先生こそ、もう立ち直ったんですか?」
鼻声で言い返してくる。やっぱり紫だなと安心する。
「俺のことはいいんだよ。大人だからな、お前と違って。立ち直りも早いんだ」
「よく言いますよね。毎日遊んで飲んだくれていたくせに……」
「紫、お前足かなり状態が悪い。骨がずれてきている。また最初からやり直しだ。しばらく安静だ、いいな」
「……」