イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 とうとう三日後が来た。

 光琉と紫は一緒にタクシーに乗ると約束のホテルへ来た。
 ラウンジのカフェでそれぞれ別な席で待つ。

 合図のために、紫は何か持って行こうかと提案したが、彼はカフェへ着いたら座っている場所をメールで連絡し合おうと言ってきた。

 ふたりはわかりやすいように、並列で通路を挟んだ席に座った。
 そうすると横を見ればお互いの相手がすぐにわかるというわけだ。

 時間になった。

 ふたりとも待てど暮らせど相手が現れない。
 しびれを切らしてメールをすると、お互い同じ時に着信音がする。

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