イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 驚いて目をつむったままでいたら頬に柔らかいものがくっついて、チュッと音がして離れた。
 紫は驚いて寝たふりを続けてしまった。

 その後、光琉は紫を起こして食事をした。

 足を診てやり、すべすべした肌を撫でていると変な気持ちになる。
 まずい。光琉は紫と距離を取るべきか、自分のものにするべきか悩みはじめた。
 
 紫は先ほどのキスを嫌だとは思わない自分に驚いていた。

 それと同時に光琉の気持ちが本物かわからないので、怖かった。
 彼のことは大好きだった。

 でも好きになれない相手だと最初から一線引いていたのだ。
 彼の気持ちが先ほどのキスだとすると、好きになってもいいんだと思ってしまって、気持ちが隠せなくなりそうでどうしたらいいだろうと悩んだ。
 
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