イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す
 
 紫はすでに到着しているので、どこに座っているか教えて下さいと聞くとハンドルネームがスターさんは入って右から三列目と書いている。
 スターさんも場所を聞くから、自分は入って右から四列目の席と書いてから、はっと気付いた。まさか……光琉がこちらを見ている。

 光琉はこちらに来ると、紫の前に座り、静かに口を開いた。

 「ハンドルネーム、パープルさんはあなたですか?」

 紫はびっくりして光琉を見ている。思わず頷いてしまった。

 「俺はハンドルネーム、スターです」

 「ど、どうして?」

 「それは俺の台詞だ。お前こそどういうことだよ」
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