紅葉踏み分け、君思ふ
そんな事を思っているうちに試合はどんどん白熱していく。
「やっ!」
「たぁ!」
しばらくするとだんだん動きが鈍ってきた。
普通の人なら気づかないほどの違いだけど、動き一つ一つのキレがなくなってきている。
「もぉ!これで終わりです!」
突然、総司さん後ろに飛ぶ。そして平正眼の構え。
(三段突き・・・!)
「はっ!」
ドン、と音がして一瞬総司さんが消える。そして気づいた時には喉に竹刀があった。
(速い・・・!もう二回目・・・!)
山南さんは頭、喉を咄嗟に守る。
「とぉ!」
でも流石に、鳩尾は防げなかったようで山南さんは軽く後ろに吹っ飛ぶ。
「・・・そこまで!勝者、白!」
(総司さんが勝った・・・!)
そしてあの三段突きを目の前で見れるなんて思ってなかった。
(もう、いつ死んでも後悔ないかも)
「どうですか!かえでちゃん!」
(あれ?なんでこっち来るの?そしてこの何デジャブ感)
「すごかったです!三段突きもすっごく速くて見れなかったぐらい!」
「本当ですか⁉︎ぼく、カッコよかったですか⁉︎」
「うん!すっごくカッコよかった!」
その後、棒術と柔術の試合も行われた。
棒術も柔術も盛り上がったが特に盛り上がったのは柔術。
対戦したのは佐々木蔵之丞、佐々木愛次郎兄弟。
実はこの二人、結構美男子だ。特に佐々木愛次郎は後に新撰組美男五人衆に選ばれるぐらいの美男子。その兄の蔵之丞も美男子。やっているだけで花になる。
特に部屋に出入りしていた女の子達の隠れた悲鳴がヤバかった、うん。
「今日は楽しかった。礼を言う」
(やった!褒められた!・・・まぁ、わたしは何もしてないけど)
「褒美を取らす。あれをここへ」
「はっ!」
しばらくすると会津藩士が何かを持ってきた。
(あ、この人、この前あった人だ。えっと確か・・・そう!大木さん!)
大木さんは芹沢さん(近藤さんの隣にいるし残っている写真と顔がそっくりだったからすぐに分かった)と近藤さん、土方さん、山南さん、そして後一人に何かを渡していく。
「今は開けるな。分かったか?」
「はっ」
「それから、今からいうものは残れ。それ以外は別室で待機しておけ」
松平様の言葉に頷いた大木さんは懐から紙を出して読み始める。
「芹沢、近藤、新見、平山、平間、野口」
そんな感じでどんどん言っていく大木さん。
「土方、山南、沖田、井上、永倉、原田」
(これ、京都に残った残留組を呼び出してる?もしくは初めからいたオリジナルメンバー?)
兎に角、わたしは関係ないだろう。
(だってわたし、来るのめっちゃ早かっただけでオリジナルメンバーじゃないもん)
そう思っていたのに。まさか。
「藤堂、粕谷、阿比留、斎藤、佐伯、神代、鈴木、本宮、以上十八名」
「え・・・?」
わたしの名前が呼ばれるなんて。
「やっ!」
「たぁ!」
しばらくするとだんだん動きが鈍ってきた。
普通の人なら気づかないほどの違いだけど、動き一つ一つのキレがなくなってきている。
「もぉ!これで終わりです!」
突然、総司さん後ろに飛ぶ。そして平正眼の構え。
(三段突き・・・!)
「はっ!」
ドン、と音がして一瞬総司さんが消える。そして気づいた時には喉に竹刀があった。
(速い・・・!もう二回目・・・!)
山南さんは頭、喉を咄嗟に守る。
「とぉ!」
でも流石に、鳩尾は防げなかったようで山南さんは軽く後ろに吹っ飛ぶ。
「・・・そこまで!勝者、白!」
(総司さんが勝った・・・!)
そしてあの三段突きを目の前で見れるなんて思ってなかった。
(もう、いつ死んでも後悔ないかも)
「どうですか!かえでちゃん!」
(あれ?なんでこっち来るの?そしてこの何デジャブ感)
「すごかったです!三段突きもすっごく速くて見れなかったぐらい!」
「本当ですか⁉︎ぼく、カッコよかったですか⁉︎」
「うん!すっごくカッコよかった!」
その後、棒術と柔術の試合も行われた。
棒術も柔術も盛り上がったが特に盛り上がったのは柔術。
対戦したのは佐々木蔵之丞、佐々木愛次郎兄弟。
実はこの二人、結構美男子だ。特に佐々木愛次郎は後に新撰組美男五人衆に選ばれるぐらいの美男子。その兄の蔵之丞も美男子。やっているだけで花になる。
特に部屋に出入りしていた女の子達の隠れた悲鳴がヤバかった、うん。
「今日は楽しかった。礼を言う」
(やった!褒められた!・・・まぁ、わたしは何もしてないけど)
「褒美を取らす。あれをここへ」
「はっ!」
しばらくすると会津藩士が何かを持ってきた。
(あ、この人、この前あった人だ。えっと確か・・・そう!大木さん!)
大木さんは芹沢さん(近藤さんの隣にいるし残っている写真と顔がそっくりだったからすぐに分かった)と近藤さん、土方さん、山南さん、そして後一人に何かを渡していく。
「今は開けるな。分かったか?」
「はっ」
「それから、今からいうものは残れ。それ以外は別室で待機しておけ」
松平様の言葉に頷いた大木さんは懐から紙を出して読み始める。
「芹沢、近藤、新見、平山、平間、野口」
そんな感じでどんどん言っていく大木さん。
「土方、山南、沖田、井上、永倉、原田」
(これ、京都に残った残留組を呼び出してる?もしくは初めからいたオリジナルメンバー?)
兎に角、わたしは関係ないだろう。
(だってわたし、来るのめっちゃ早かっただけでオリジナルメンバーじゃないもん)
そう思っていたのに。まさか。
「藤堂、粕谷、阿比留、斎藤、佐伯、神代、鈴木、本宮、以上十八名」
「え・・・?」
わたしの名前が呼ばれるなんて。