危険な彼に焦がれて
2人きりのお出かけ
次の日。
起きた時一瞬学校行かなきゃと思ったけど、よくよく考えれば今日は休日だった。
「ねぇ、珠那ちゃん。一緒に買い物に行かない?」
「買い物?」
朝ごはんを食堂で食べている時、そう提案された。
「何何、デートするの?」
わくわくしたような表情を隠せていない潤さん。
何を言っているのか……
「違いますよ。デートではないです。珠那ちゃんの服とかここで過ごす上で必要なものを買いに行くんですよ」
「別にいらないけど」
「でも、ずっと制服ってわけにもいかないと思うよ?」
優雅さんの視線が私が今着ている制服に行く。
元々お洒落に興味がないし、中学や高校は制服だからほとんど私服を持っていなかった。
まぁ、その数少ない私服は全部捨てられてるんだろうけど。
そんな訳で、今持っている服は制服しかない。