危険な彼に焦がれて
「何?」
「あぁ、ごめんね。珠那ちゃんの笑った顔見たの初めてだったからつい」
まぁ、確かに優雅さんの前で笑ったことはないだろう。
会ってまだ2日目だし。
……そういえば、笑った、ってほどでもないけど久しぶりな気がする。
お父さんとお母さんが死んでからは笑った記憶がないから。
「珠那ちゃんの笑った顔可愛いね」
「は?」
なんて考え込んでいたけど、意味の分からないことを言われ眉を寄せる。
可愛い……?
どこがと思ったけど、優雅さんって可愛いとか言い慣れていそうだし気にすることはないか。
「はいはい、ありがとう」
「素っ気ないね、ほんと」
「だって、優雅さん可愛いとか言い慣れているでしょ?」
思わず言わなくていいことを言ってしまった。
「人をチャラ男扱いしないでほしいな」