離婚を決意したはずが、スパダリ社長の独占愛によって離してはくれません!
――翌日、私は南都さんを送り出した後決意を胸に役場の前に来ていた。
初めて、六條の人に連絡しなかった。久しぶりの一人での行動な気がする。
無事、離婚届をいただいてきて家に帰宅した。なぜか謎の罪悪感が襲う。落ち着かないし、もらってきた紙を取り出すとテーブルに置いた。ドラマでも何度か見たことのある緑色で【離婚届】と書かれていて名前を書く枠の色も緑だ。
結婚の時に書いた婚姻届の時は少しだけワクワクしたのに、今は気が重い。
「よし、書こう……」
私はボールペンと印鑑を持ってきて、名前を書く。これを提出するときには【六條光寿】じゃなくなるんだと思ったら寂しいけど、これは助けてくれた南都さんへの恩返しだと思って書けばいい。
南都さんが幸せになるのなら私は身を引かなくては……そう想いながら、住所や本籍などの空欄を埋めていった。