見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
私はベッドにそっと降ろされ、伊織と向き合って座った。

「乃愛がさ…俺に嫉妬して、俺を求めてくれたんだよ?そんなの我慢できるわけないじゃん……ね、乃愛も俺を愛して?…二人で心も体も気持ちよくなろ?」

「……伊織……私…理性を捨てて心も裸になって愛し合いたい…けど……そんな風になったことないから…おかしいかもしれないけど…それでもいい?」

「何いってんの、当たり前だろ?俺はおかしいだなんて思わない。むしろ嬉しいし可愛いって思うから…ありのままの乃愛を見せてよ」


「…ありがとう…伊織、愛してる!何回言っても足りないくらい愛してる!」

「ふ、俺もだよ。そんな愛してる乃愛に、俺の愛と技で気持ちよくさせたい」

「ふふっ、うん…お願い…気持ちよくして?」

「あー…乃愛がそんな風に言ってくれんのがたまんねぇ……じゃあ覚悟しとけよ?」

その私の返事も聞かずに、伊織は私の唇に噛み付くようにキスを落とした。

伊織の舌を捉えた私の舌が、伊織の舌の輪郭をなぞる。
すると伊織の息が少し荒くなり、二人の舌が絡まりあった。

ちゅ…と音を立てて唇が離れると、伊織が妖艶さを纏わせた目で私を見た。

「っは…積極的な乃愛が可愛すぎてやば…」

こんなに積極的にするのは慣れなくて、まだ少し恥ずかしい。
でも…

「私も伊織を愛したいの」
伊織の目を見つめたまま答えた。

「…乃愛に求められんの、すげぇ嬉しい…」

伊織のすごく嬉しそうな顔に胸がきゅんきゅんする。

「ふ、乃愛もすげぇ嬉しそうなんだけど」

「うん、だって伊織がすごく嬉しそうだから私も嬉しくなっちゃった」

ふふ、ニコニコしちゃう。

「はあぁ…やーべぇ……幸せすぎてどうにかなりそ」

そう言いながら手で顔を覆っていたのだけど、すぐに自分のパジャマの上衣と肌着代わりのTシャツをガバッと脱いだ。

レースカーテン越しの陽射しに照らされた伊織の逞しい上半身を目にして、私の胸はきゅうっと音を立てた。

「ん、どした?」

「伊織の体…素敵だな、って思って」

「そうやって言ってもらえるの、すげぇ嬉しい。ね、乃愛の体も見せて?」

「ん……いいよ」

すると伊織が私のパジャマの裾を持つとすぽんと上から脱がせ、残っているブラジャーもするりと剥ぎ取られた。

私の上半身も柔らかい陽射しに照らされる。

「はー……やっぱキレイだよな、乃愛のカラダ。担当してる時からどんなだろうなってすげぇ想像してたんだけど、初めて見た時は想像以上にキレイでたまんなかった。腹筋もこんなにしっかり綺麗についてるしな」
と、伊織が私の腹筋を撫でてくれる。

「でしょ?腹筋つけるの、結構大変だったの」

「ん、これだけつけるのは大変だったと思うよ。よく頑張ったな」
頭をポンポンされた。

「エヘヘ、ありがとう。伊織に褒められるの、すごく嬉しい」

「ふ、可愛い。…でも今は腹筋よりこっちを可愛がりたいかな」

そう言って、胸の膨らみを大きな手でふにふにと揉んできた。

「あー…触ってんの気持ちいー…」

「ふふ、触ってるのに気持ちいいの?」

「あぁ…幸せ……じゃあこっからは乃愛に気持ちよくなってもらおうかな」
と伊織が私をベッドに押し倒した。

「乃愛、愛してる」
グッと色気を増した目でそう言うと、また激しいキスを落としてきた。

そして唇を離さないまま、伊織の手は私の膨らみを揉みしだき、その尖端を指で弄ぶ。

「んっ……んぅ……あぁっ…」

甘い刺激を受けて塞がれた唇で声を漏らしていると、唇が解放された。

「ごめん、ほんとはじっくり気持ちよくさせたかったけど、もう…俺が我慢できねぇ…」

切なげな目で私を見る。
だから私もそれに答えた。

「私、伊織の好きなように…抱かれたい」

「ふ…乃愛、ありがと。一緒に気持ちよくなろうな」

伊織は私の膨らみの尖端に口づけ、唇と舌で愛撫する。

それは前にされた時と同じはずなのに…前よりもすごく感じる。
それはきっと、私が理性を投げ出したから。


伊織に、もっと私を伝えたい。
伊織と、この一瞬一瞬を分かち合いたい。

それには理性なんて邪魔なだけだってわかった。



……それからの私は、伊織から与えられる快楽に、声で、言葉で、表情で、態度で、応えた。

伊織が私を体全部で愛してくれるから。
私も、私の全部で愛したいの。


伊織に届くかな、私の想い…
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