見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
「乃愛…体調は大丈夫か?」

ベッドに座ってた乃愛を後ろからゆったりと抱え込む様に抱き締めながら座り、乃愛の耳元で話しかけた。

「うん、今は大丈夫だよ。…病気でもないのに心配かけちゃってごめんね」

「そんなの病気も何も関係ないよ。はぁ…もっと早く帰ればよかったな…」

俺は一度「店を出た」と言ってから小一時間遅くなった理由を話した。
ホテルに引き込まれてすぐに出た事も全て包み隠さず。




「そんなことになってたの……。すぐには帰れなさそうだって事は快斗から連絡があって聞いてたんだけどね。…伊織こそ大変だったよね、こんなに寒い中たくさん歩かされて…体は大丈夫?風邪っぽいとかない?」

自分の事よりも俺の心配をしてくれてる乃愛が愛しくてたまらなくて…抱き締める腕に力が入る。

「ありがと…歩くのは平気だけど…すげぇイライラして…ストレス溜まって大変だった…」

思わず愚痴ると、俺の腕の中の乃愛が、もそもそクルリと体ごと向きを変えた。
そして俺を真正面から見て、俺の手を握る。

「伊織…ほんとに大変だったね……どうしたらストレスがなくなってくれるかな…」

そう言って俺の手に頬擦りしてくれた。

「ふ、乃愛とこうしてるだけでストレスなんてなくなるよ」

「ほんと?」

「ん、ほんと。あの時は本当にすげぇストレス感じてたけど、乃愛の顔見たら一瞬で飛んでったもん」

「ふふ、それならよかった」

あー…マジで可愛い…

「乃愛、キスしてもいい?」

「え?うん、いいけど…どうしたの?いつも聞かないのに」

「体調悪い時はあまりしたくないかと思って」

「そこまで考えてくれてるの?」

「だって、イヤな事して嫌われたくないし」

「あはっ、大丈夫だよ。もしそうだったらちゃんと言うし、キスされても嫌いになんてならないから」

「よかった…」

「伊織…大好きだよ。伊織が私を裏切らない限り、嫌いになることなんてないから」

「ん…俺も大好きだよ。他の女を好きになることも、乃愛を裏切ることも嫌いになることも絶対にないから。俺には乃愛だけだから」

可愛い乃愛の顔をまじまじと見ていると、乃愛がはにかんだ。

「そんなに見られるとなんか照れちゃう」

…あーもう我慢できない。
「…可愛いすぎ」

乃愛の柔らかい唇に優しく触れた。

濃いやつは気分が悪くなるかもしれないから、触れるだけにしとこう。
…それだけでも俺は幸せだから。

俺の唇で乃愛の唇を優しくはさんだり、ちゅ…ちゅ…と触れていたら、ふいに乃愛が「…舌…ちょうだい?」って赤い顔して言ってきた。

「…いいの?気持ち悪くならない?」

「ん…たぶん伊織がそう思ってるんじゃないかなって思ったの。…伊織がヤじゃなかったら…いつもみたいにしてほしいな…」

赤い顔のまま素直な気持ちを告げてくれる乃愛が愛しくて。

「乃愛……辛くなったら言えよ?」

そう言って、俺は乃愛に深く口づけし、乃愛と舌を絡めあった。




「はぁ……はぁ…」

「ごめん、激しくしすぎたな…」

「ううん……嬉しかった、ありがとう」

「もぉぉ……なんで乃愛はこんなに可愛いんだよぉ…」
俺は乃愛を抱き締めながら、乃愛の可愛さに悶えた。

「あはは、伊織ってばかわいい」

「可愛いのは乃愛だろー」

なんてバカップルなのが心地いい。



「伊織……えっちできなくてごめんね…キスしてたら…したくなるよね」

乃愛がそんなことを言った。

もー……
「何言ってんの。いくら俺でもそれくらいの分別はつくからな?そりゃあ、いつだって抱いて愛し合いたいって思ってるけどな」

「…ありがとう、伊織」

あぁもう、その顔、可愛すぎてたまんねぇんだけど……
てか、なんですげぇ赤い顔してんの?って思ってたら。

「……あの…えっちできないから……私が…してあげたらいいかな…?あの…上手にできないけど……」

ってもじもじしながら乃愛が言う。

…はっ?
してあげたら、って……

「いや、いいから!今そんなのさせらんねぇって!…つか、俺の事は気にしなくていいからさ」

「でも…」

「俺、そこまでやりたがりじゃないし、そういう無類の性欲無制限じゃないからな?乃愛と愛し合える状態で、乃愛に対してだけ性欲無制限になるんだから。な?」

乃愛の頭を撫でながら、こんな馬鹿げたセリフを真面目な顔で言う俺。

「ん……ありがとう」
乃愛の無意識の上目使いが可愛いくて、また悶えそうになる。

「今日はゆっくりお湯に浸かって温まってから寝るぞ。んで、乃愛が嫌じゃなきゃ抱き締めて寝たい」

「うん、私もくっついて寝たいな、ふふ」

そう言う乃愛が堪らなく愛しくて…

一つのベッドで乃愛を優しく包んで、二人ゆっくりと眠りについた。

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