見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
悩んだ末に残った二つの最終決定で、これにしようかな…でもさっきのもいいんだよね…って呟きながら画面を見てる乃愛の頭を撫でながら「指環だけどさ…」と話し掛けた。


「あ、私はなくても気にしないよ?」

ゴッ
「痛っ!」

さらっと言う乃愛に「アホっ、違うわ」と頭突きして言った。

「うー何で」って言いながら頭を撫でるのがまた可愛いんだ。


「指環さ、東京で買うからな」

「はっ!?何でわざわざ?え、いいよ、そんな」

って、そーゆう反応すると思ってたけどさ。

「俺さ、実は指環は前から調べてたんだよ、ちゃんとしたとこで買いたくて。そしたら兄貴の嫁さん達からお勧めつって教えてもらった店が良さそうでさ」

「そうだったんだ…」

「ん。だから近い内に選びに行こうな、婚約指環と結婚指環」

「うん!ありがとう、伊織。…でも、婚約指環はいらなくない?もうプロポーズもされてて、すぐに結婚するんだし…」

え、そういうものなのか…?

でも!
「いいの!俺があげたいの!」

「…ふふっ、じゃあ見るだけでも」

ってことは買わない気なんだろうけど、俺は買うからな。
乃愛に似合うやつ。

「二人で見て決めような」

「ん、楽しみだね」

「あー、すっげぇワクワクする!早くいろいろやりたくてウズウズすんだけど!…よし、まずは婚姻届をコンビニでプリントアウトだな!乃愛、行くぞ!」

「あはは、伊織の行動力はほんとに半端ないよね」

って乃愛に笑われたけど、その幸せそうなキラキラした笑顔は俺だけの宝物。

俺は一生、絶対に曇らせないからな。
< 145 / 260 >

この作品をシェア

pagetop