見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~

「おんりするー」

「おっ、ごめんな。パパがいいか」
と伊織が旭くんを下におろすと、そのまま私のところに来てくれた。

「旭くん、どうしたの?」
しゃがんで目線を合わせて聞いたら。

「おねえちゃんもかわいいのー」
って頬に手のひらをピタって!
きゃー!こんなにかわいい子に言われてきゅんとしてたのに。

「旭くん、このお姉ちゃんはお兄ちゃんのだからな?」
って伊織が。

「な、小さい子に何言って…」

「ふふっ、小さい子に妬くとことか、ほんとに諒みたいだね」
「そう?」
「うん。ほら、まだ付き合う前だったけど、海で小さい子に胸を触られて」
「あぁ…そんなこともあったな……クソ…あいつ許さねぇ」


「ぶふっ」「ふふっ」

小さい子相手に許さねぇって……
ふふふ、おっかしい。


諒さんがひょいと旭くんを持ち上げる。
「お姉ちゃんはお兄ちゃんにあげような。旭にはパパがいるだろ?ぎゅーしてやるから」

「ぎゅーはママがいいのっ」

「…パパが「ママなのっ」

「ママがいーのっ」とじたばたする旭くんに諒さんがムゥと口を尖らせると、その唇を麻依さんが「ほら、諒」と人差し指でつんつんと触れ、それから旭くんに話しかけた。

「旭はパパもママもはるちゃんも好きだもんね」
「うん!好きっ」
「じゃあまずはパパとぎゅーしよっか」
「んっ、パパ、ぎゅー」

「あーいい子だなぁ、パパすりす「つぎはママとぎゅー」

「…え、パパとはもう終わりか?すりすりさせてくれないのか?」
「うんっ、ママとぎゅーするの」
「………」
ちょっと悲しげな諒さん…

「旭、ママははるちゃんを抱っこしてるから後にしてくれると嬉しいな」
「むぅ……」
「ほらー、旭に諒のクセが移っちゃったよ?」


ふふふ、何だかご一家の幸せな日常が見えて、心が暖かくなる。


それにしても…子どもってかわいいな。
子育ては大変だと思うけど、伊織との子ども……きっとかわいいんだろうな、ふふっ。


「俺達の子どもが欲しいって思ってた?」

「え!何でわかったの?」

「俺もそう思ってたから」

「伊織……えへへ、嬉しいな」

「ん、俺も。…じゃあそろそろ帰るか。諒さん、麻依さん、ありがとうございました。旭くんもまたな」

「本当にありがとうございました。お会いできて嬉しかったです。あの、本当に相談させてもらっていいんですか?」

「ふふっ、もちろん。何でも聞いて?よかったら相談以外でも気軽に連絡してね」

「はいっ、ありがとうございます」

「じゃあ失礼します」
二人でペコリと頭を下げると「気をつけて帰ってね」と皆さんで手を振ってくれた。
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