見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
駐車場に向かう時にお庭を見ると、諒さんご一家が雪の上で遊んでる。
挨拶しようと近づいていくと、皆さんがこちらに気づいて、旭くんが駆け寄ってくれた。
…けど、でこぼこした雪に足をとられて転んじゃった。
あっ、と思った時、すかさず伊織が旭くんの元に向かった。
…けど、手を貸さないでしゃがんで見てるだけ。
「一人で立てるか?」
「うんっ」
よいしょ…と両手をついて立ち上がった旭くんを、伊織がひょいっと自分の目線の高さまで抱き上げた。
「一人で起きれたの、偉いな!」
って満面の笑みで旭くんに話しかけてる伊織に、胸がきゅうと音を立てた。
…伊織がパパになったらこんな感じなのかな、って想像したら嬉しくて。
「伊織くん、ありがとう。一人でやらせてくれて」
「いえ、俺も子ども達に教えてる時はそうしてるんで」
「伊織くんは先生なの?」
「あ、スポーツクラブのインストラクターなんですけど、地域の運動クラブでたまに教えてるんで」
「そうなんだ!インストラクターか…すごいね。俺もスポーツクラブの会員で行ける時に行ってるけど、ほんとすごいよな。マジで尊敬するもん」
「ちなみに会員て、どちらのクラブなんですか?」
「あぁ、ソレイユダイヤモンドっていうところだけど」
「あっ、伊織のとこだね!」
「そうなんだ、それは奇遇だね。あっ、麻依も会員になって行ってみようよ。やってみると楽しいから」
「うーん…私にできるかなぁ……あまり運動とか得意じゃないし…」
「それは大丈夫です!私も貧弱な身体から変われましたから」
「ほら、麻依もきっとできるよ」
「あ、でも変われたのは伊織が適切に指導してくれたおかげですけどね」
「え、やっぱ麻依は行っちゃダメ。伊織くんみたいなカッコいいインストラクターさんに惚れられたら困る」
「ぶふっ」「ふふっ」
真面目に言う諒さんに、伊織と二人で吹いちゃった。
「ないない。諒、それはあり得ないから」
「いや充分あり得る。つか絶対ある!んー…じゃあ行くなら俺と一緒な。俺が聞いて、俺が麻依に手取り足取り教える。絶対麻依には触らせないから」
って変わらず真面目な顔で言う諒さん…
「あっはっは!いやマジで諒さんすげぇ!」
伊織が思いっきり笑ってる…
「伊織、失礼だって!」
「や、俺、諒さんみたく思ったことは素直に言うわ。マジで何か道が開けた感じがする」
「え……」
道が開けた…?
「ねぇ、乃愛さん。私、思ったんだけど…伊織くんもだいぶ大好きな気持ちを隠さない人なんじゃない?」
「…そ、うですかね…」
「うん、だってさっきの諒の話を聞いて引かない時点で普通じゃないと思うの」
普通じゃない、って真面目な顔で言う麻依さんだけど、でもね、と続けた表情は穏やかな笑顔だった。
「でもね、さっきも言ったけど幸せだよ。思っていても、やっぱり言葉にして言わないと伝わらないことってあるから。…愛の言葉だけじゃなくて何にしてもなんだけど、遠慮したり我慢したりするのって、どうしてもどこかでひずみが出ちゃうのね」
「…そう、ですね」
そうだ…私はそれで失敗したから…
ていうか、そう語るってことは、麻依さん達も失敗があったのかな…
「特に私達は二人とも不器用だから。ふふっ」
えっ!?不器用!?
「信じられないです…とってもスマートにこなしそうだし」
「ううん、恥ずかしいくらいすごく不器用なの。…でも、だからこそ言葉に出すことが大事なんだって気付けたんだ。ね、諒」
「うん、現在進行形で不器用だから、何でもちゃんと言うようにしてる。あぁ、愛の言葉は勝手にスラスラ出ちゃうけどね」
「ぶはっ」「あはっ」
ほんとにこのご夫婦は素敵だな。
挨拶しようと近づいていくと、皆さんがこちらに気づいて、旭くんが駆け寄ってくれた。
…けど、でこぼこした雪に足をとられて転んじゃった。
あっ、と思った時、すかさず伊織が旭くんの元に向かった。
…けど、手を貸さないでしゃがんで見てるだけ。
「一人で立てるか?」
「うんっ」
よいしょ…と両手をついて立ち上がった旭くんを、伊織がひょいっと自分の目線の高さまで抱き上げた。
「一人で起きれたの、偉いな!」
って満面の笑みで旭くんに話しかけてる伊織に、胸がきゅうと音を立てた。
…伊織がパパになったらこんな感じなのかな、って想像したら嬉しくて。
「伊織くん、ありがとう。一人でやらせてくれて」
「いえ、俺も子ども達に教えてる時はそうしてるんで」
「伊織くんは先生なの?」
「あ、スポーツクラブのインストラクターなんですけど、地域の運動クラブでたまに教えてるんで」
「そうなんだ!インストラクターか…すごいね。俺もスポーツクラブの会員で行ける時に行ってるけど、ほんとすごいよな。マジで尊敬するもん」
「ちなみに会員て、どちらのクラブなんですか?」
「あぁ、ソレイユダイヤモンドっていうところだけど」
「あっ、伊織のとこだね!」
「そうなんだ、それは奇遇だね。あっ、麻依も会員になって行ってみようよ。やってみると楽しいから」
「うーん…私にできるかなぁ……あまり運動とか得意じゃないし…」
「それは大丈夫です!私も貧弱な身体から変われましたから」
「ほら、麻依もきっとできるよ」
「あ、でも変われたのは伊織が適切に指導してくれたおかげですけどね」
「え、やっぱ麻依は行っちゃダメ。伊織くんみたいなカッコいいインストラクターさんに惚れられたら困る」
「ぶふっ」「ふふっ」
真面目に言う諒さんに、伊織と二人で吹いちゃった。
「ないない。諒、それはあり得ないから」
「いや充分あり得る。つか絶対ある!んー…じゃあ行くなら俺と一緒な。俺が聞いて、俺が麻依に手取り足取り教える。絶対麻依には触らせないから」
って変わらず真面目な顔で言う諒さん…
「あっはっは!いやマジで諒さんすげぇ!」
伊織が思いっきり笑ってる…
「伊織、失礼だって!」
「や、俺、諒さんみたく思ったことは素直に言うわ。マジで何か道が開けた感じがする」
「え……」
道が開けた…?
「ねぇ、乃愛さん。私、思ったんだけど…伊織くんもだいぶ大好きな気持ちを隠さない人なんじゃない?」
「…そ、うですかね…」
「うん、だってさっきの諒の話を聞いて引かない時点で普通じゃないと思うの」
普通じゃない、って真面目な顔で言う麻依さんだけど、でもね、と続けた表情は穏やかな笑顔だった。
「でもね、さっきも言ったけど幸せだよ。思っていても、やっぱり言葉にして言わないと伝わらないことってあるから。…愛の言葉だけじゃなくて何にしてもなんだけど、遠慮したり我慢したりするのって、どうしてもどこかでひずみが出ちゃうのね」
「…そう、ですね」
そうだ…私はそれで失敗したから…
ていうか、そう語るってことは、麻依さん達も失敗があったのかな…
「特に私達は二人とも不器用だから。ふふっ」
えっ!?不器用!?
「信じられないです…とってもスマートにこなしそうだし」
「ううん、恥ずかしいくらいすごく不器用なの。…でも、だからこそ言葉に出すことが大事なんだって気付けたんだ。ね、諒」
「うん、現在進行形で不器用だから、何でもちゃんと言うようにしてる。あぁ、愛の言葉は勝手にスラスラ出ちゃうけどね」
「ぶはっ」「あはっ」
ほんとにこのご夫婦は素敵だな。