見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
明日、大学生の時にホームステイでお世話になったファミリーの家に遊びに行くことになった。

今、拠点にしてる住居がそこに一番近いんだ。



「ほんとに私も行っていいの?」

夕飯を食い終わって、乃愛が食器を洗いながら聞いてきた。
ちなみに俺は、乃愛が洗った食器を布巾で拭いて棚に戻す係。

「当たり前だろ?俺の愛する奥さんだよ?だからこそ紹介したいんだ」

「伊織……ありがとう。そんな風に思ってくれてるの、すごく嬉しい」

「ふ、何言ってんの、当たり前じゃん。俺の大好きな可愛い可愛い大事な奥さんだもん」
会う人会う人に〝俺の妻〞って紹介すんのが俺は嬉しーの。

布巾を置いて、乃愛をぎゅうぎゅうと抱き締めると、腕の中で、ふふっ、と笑うのがわかって、それがまた嬉しくて愛しくてたまんねぇ。

「あーもぅ…乃愛は可愛いすぎ!だから抱く!」

「あははっ、じゃあもう少し待っててね。あと少しで終わるから」

「…やだ」

「やだ、って。ふふ、子供みたい。それにほら、こんな手だし」
と、乃愛が泡だらけの手を見せてきた。

「……むぅ」
「ふふっ、それ諒さんみたいだよ」
「んー……」

カチャ…
乃愛が、洗った最後のお皿を食器の水切りトレーに置いた。

「ほらっ、あとは食器を拭くだけだよ、はい、布巾」

乃愛に布巾を手渡された俺はガシガシと拭いて棚に戻す。

と、すぐに乃愛を抱き締め、キスしながら言う。

「バスルーム行こ……」

「ん…」

これだけでもう乃愛はわかってくれる。
俺が甘くとろっとろに愛したいって…
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