見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
『マシュー、助かったよ』
『あぁ、それは何より。でもな、俺はお前に怒ってる』
『…何でだよ』
『ノアにあんな顔をさせたからだ』
と…俺をまっすぐに見る、マシューのマジな時の顔に嫌な汗が出る。
「………」
ディラン家の敷地に入る手前でマシューが立ち止まり、家の二階近くの窓を指差した。
『…あそこの階段の窓から、ノアが見たんだ。お前がクロエの肩を抱いて仲睦まじくクロエの家に入って行くのをな。それは俺も見た』
え?肩を抱いて……?
あ…!…つい昔のままのイメージで…肩を組んだかも……
俺にとっては外見が変わってもあの時のやんちゃ坊主のクロエでしかなかったんだが…
そうか、肩を組むって肩を抱くと同じ事か…
確かに見た目は大人の女だもんな…
はぁ……何してんだ俺は……
『そしたらノアが俺に聞いてきたんだ。クロエのことや、隣のクロエの家とも仲が良かったのか、と。だから、当時のクロエはこんな娘だったとか、一緒に遊んだりお互いの家の庭でバーベキューした事を話したよ』
「あぁ…」
『そしたらさ、ノア、何て言ったと思う?〝じゃあクロエの両親にも挨拶しに行ったんだと思う〞ってさ』
「乃愛…」
『だから俺はこうも言った。〝今クロエの両親は旅行に出掛けているから家にはイオリとクロエの二人きりだよ〞って』
『何だそれ……それ知ってたら行かなかったよ…』
『ハッ……言ってたよ、ノア。〝もし伊織がそれを知ってたら家には入らなかったと思う〞って』
「乃愛……」
そこまで信じてくれて……
『どう見てもクロエが悪いんだけど、イオリも女の肩を抱くとかさ……考え無しというか鈍いというか。……なぁ…ノアにあんな顔をさせるのなら……俺がノアをもらうよ?』
『…マシュー、何言ってんだよ…』
イケメンで優しくて性格もいいマシューのマジな物言いに、焦りでドクリと胸に痛みが走る。
『本気だよ。まだ数時間しか見ていないけど、ノアを好きになるのに時間なんて関係ないね。母さんも言ってた。ノアが俺の奥さんだったらいいのにって。…なぁイオリ、お前がやったこと、わかるか?…あんなに純粋で可愛い奥さんを放っておきながら…他の女の肩を抱いて、誰もいない家に入って、挙句の果てがあの光景だからな』
「!………っ」
そう言われれば、それは確かに事実ではある。
けど……
気持ちは見たままの事実じゃない!
『ノアを見てるのが辛かったよ。絶対ショック受けてるはずなのに、俺達に笑顔で話してくれててさ……だからいても立ってもいられなくて声をかけに来たんだ』
『そうだったのか……すまない、マシュー…』
『謝る相手は俺じゃない』
『あぁ、もちろんわかってる』
乃愛……ごめん………
…はぁ……
不甲斐ない自分に項垂れていると玄関のドアが開く音がして、顔を上げた。
『あっ、いた。二人とも、紅茶が覚めちゃうよ?早くおいでよ』
乃愛がドアから半身を出して笑顔で呼び掛けてくれた。
『あっ、そうだった!今行くよ!』
マシューが明るく返すと、俺の背中を押し、促されながら家に入った。
『あぁ、それは何より。でもな、俺はお前に怒ってる』
『…何でだよ』
『ノアにあんな顔をさせたからだ』
と…俺をまっすぐに見る、マシューのマジな時の顔に嫌な汗が出る。
「………」
ディラン家の敷地に入る手前でマシューが立ち止まり、家の二階近くの窓を指差した。
『…あそこの階段の窓から、ノアが見たんだ。お前がクロエの肩を抱いて仲睦まじくクロエの家に入って行くのをな。それは俺も見た』
え?肩を抱いて……?
あ…!…つい昔のままのイメージで…肩を組んだかも……
俺にとっては外見が変わってもあの時のやんちゃ坊主のクロエでしかなかったんだが…
そうか、肩を組むって肩を抱くと同じ事か…
確かに見た目は大人の女だもんな…
はぁ……何してんだ俺は……
『そしたらノアが俺に聞いてきたんだ。クロエのことや、隣のクロエの家とも仲が良かったのか、と。だから、当時のクロエはこんな娘だったとか、一緒に遊んだりお互いの家の庭でバーベキューした事を話したよ』
「あぁ…」
『そしたらさ、ノア、何て言ったと思う?〝じゃあクロエの両親にも挨拶しに行ったんだと思う〞ってさ』
「乃愛…」
『だから俺はこうも言った。〝今クロエの両親は旅行に出掛けているから家にはイオリとクロエの二人きりだよ〞って』
『何だそれ……それ知ってたら行かなかったよ…』
『ハッ……言ってたよ、ノア。〝もし伊織がそれを知ってたら家には入らなかったと思う〞って』
「乃愛……」
そこまで信じてくれて……
『どう見てもクロエが悪いんだけど、イオリも女の肩を抱くとかさ……考え無しというか鈍いというか。……なぁ…ノアにあんな顔をさせるのなら……俺がノアをもらうよ?』
『…マシュー、何言ってんだよ…』
イケメンで優しくて性格もいいマシューのマジな物言いに、焦りでドクリと胸に痛みが走る。
『本気だよ。まだ数時間しか見ていないけど、ノアを好きになるのに時間なんて関係ないね。母さんも言ってた。ノアが俺の奥さんだったらいいのにって。…なぁイオリ、お前がやったこと、わかるか?…あんなに純粋で可愛い奥さんを放っておきながら…他の女の肩を抱いて、誰もいない家に入って、挙句の果てがあの光景だからな』
「!………っ」
そう言われれば、それは確かに事実ではある。
けど……
気持ちは見たままの事実じゃない!
『ノアを見てるのが辛かったよ。絶対ショック受けてるはずなのに、俺達に笑顔で話してくれててさ……だからいても立ってもいられなくて声をかけに来たんだ』
『そうだったのか……すまない、マシュー…』
『謝る相手は俺じゃない』
『あぁ、もちろんわかってる』
乃愛……ごめん………
…はぁ……
不甲斐ない自分に項垂れていると玄関のドアが開く音がして、顔を上げた。
『あっ、いた。二人とも、紅茶が覚めちゃうよ?早くおいでよ』
乃愛がドアから半身を出して笑顔で呼び掛けてくれた。
『あっ、そうだった!今行くよ!』
マシューが明るく返すと、俺の背中を押し、促されながら家に入った。