見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~

ディラン家に戻り、帰る支度を整えた俺達はみんなにお礼の気持ちを伝えた。


『ノア…もう帰っちゃうのね…寂しいわ…』

『ノラさん、二日間ありがとうございました。本当に全部楽しくて。一緒にお料理したこととかも本当に全部、嬉しかったです。すぐじゃないかもだけど、また来ますね』

『ノア……毎年来てちょうだい?私達も日本に行くから。私を忘れないでね?』
涙ぐんで乃愛を抱き締めるノラ。
まぁ想像はしてたけどな。


『じゃあみんなで写真撮らない?』

そう後ろから声がして、振り返るとクロエがいた。

『私が撮ってあげるわ』
プロ仕様っぽい立派なカメラを片手に笑う。

『クロエは大学でデザインや写真を専攻してるんだってさ』
『そうなの。この中では一番の腕前だと思うわ。さぁ並んで』

とクロエに促され、ディラン家族と乃愛と俺で撮ってもらうと、その後、ノラが乃愛と一緒に撮ってもらっていた。

そして、マシューがクロエと俺達の写真を撮ってくれて、撮影会は終了。

クロエは随分と乃愛を気に入ったらしく、連絡先を交換するとスマホで乃愛と二人でポーズを合わせて自撮りを始めた。
はは、やっぱノリは学生だな。

『え、こう?』『違うわ、手はもっとこっちよ』なんてクロエに言われながら、もう大人の乃愛が、そのノリとポーズに少し戸惑いながらもやってるのがまた可愛いかったりしてな。


そして俺達はディラン家を後にした。




「…楽しかったなぁ、二日間」

「俺はもっと乃愛が大好きになった二日間だったよ」

「ふふ、嬉しい。次は公佳さんに会いに行くんだよね。来月?」

「そうだな……来月の後半かな。たぶん日本に戻る少し前くらいになると思う」

「今度はニューヨークかぁ……結構遠いよね。フロリダ州だけでもこんなに広いんだもん。ほんとアメリカってひろーい」

「な。何か広すぎて感覚が変わるよな」

「それにしても…公佳さんも結婚したんだもんね。よかった…公佳さんも幸せそうで」

「そうだな、みんなが〝最愛の人〞に出逢ったって感じだもんな」

「うん、ほんとに会うのが楽しみ。ドレスの写真も見せてもらおうっと。ふふっ」


でも、公佳の旦那は……元旦那の俺の存在は気に食わねぇんじゃねえかな…なんて、ちょっとだけ気掛かりではあった。

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