見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
ニューヨーク滞在最終日。

空港に行くまでまたルーク宅にお邪魔してる乃愛と俺。

観光しながら買ったものも多く、昨夜やっとの思いでスーツケースに詰め込んだんだけど、ありがたいことにルークと公佳からもお土産をもらったから、部屋でもう一度パッキングし直した。ははは。


早めに食事をとり、来た時と同じ、ジョン・F・ケネディ空港に送ってもらった。


「ルークさん、公佳さん、本当にありがとうございました。わざわざお休みも取っていただいて…」

「ううん、私も本当に楽しかったわ!それに有休も溜まってたからちょうどよかったのよ」

「あぁ、僕もノアとイオリに会えて本当に良かったよ。これからも夫婦で仲良くしてくれるかい?」

「もちろんです!こちらこそよろしくお願いします」

「乃愛ちゃん、寂しいわ…乃愛ちゃんは日本に帰るまでうちにいてもいいのよ?」
公佳が涙目で言う。

「ふふっ、ありがとうございます、公佳さん。でも私は伊織が大好きで、伊織を支えたいから、一緒に行きますね」

「ふ…そうね、それでこそ乃愛ちゃんね。そんな乃愛ちゃんが大好きよ。じゃあ日本に帰ってからの温泉旅行は約束よ?」

「はいっ!楽しみにしてますね」

「ルーク、公佳、本当に急だったのに何から何までありがとう。公佳、乃愛の事は心配するな、俺が大事にするから」

「えぇ、そうね。大事にしてよね」

「あぁ、わかってる。それじゃ、またな」


こうして乃愛と俺はフロリダのオーランドに戻った。

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