見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
公佳は4年前に別れた元奥さん。

俺が東京のクラブでインストラクターしてた時、公佳はクラブの利用者だった。


俺より二つ歳上で、美人で気さくで性格もスタイルもいい公佳に俺はのめり込んだ。

押して押して押しまくってやっと付き合えた公佳の気持ちが他の男に行かない内に結婚した。
付き合ってから結婚するまで半年もなかったから、かなりスピード婚だった。

今思えばそれくらい〝他の奴に取られたくない〞って焦ってたんだろうな。
そんなわけで結婚式も挙げなかった。


結婚してから1年後、公佳が仕事でイギリスに行くことになった。
滞在は2年で、それ以上の可能性もあると言った。

公佳は俺を連れて行きたいと言ったけど、俺も自分の仕事が軌道に乗ってきたところだったから、一緒に行くという選択はできなかった。

…そしたら公佳が別れたいと言い出したんだ。
遠距離がダメらしい。それで失敗した過去がトラウマなんだと。
だから一緒に行けないなら別れたい、と。

俺は、別れないで待ってるって言ったけど…公佳は聞き入れてくれなかった。

俺達はお互いに相手の考えが理解できなくて…だから…別れた。離婚。



それからの俺は…少しの間だけ荒れたりもしたけど、仕事に没頭して過ごした。


いくら好きでも、結婚したところでこんな事になるならしない方がマシ。
だから結婚につながる様な彼女もいらねぇ、って考えになったんだよな。



いつの頃からか、公佳の事は好きかどうかわからなくなってた。

別れてからは「忘れてやる!」って思う時期があったけど、それも徐々に気にしなくなった。

ただ、彼女を作らないのは、心の奥底では公佳を待ってるんじゃないか?って自問自答する事もあった。



そんな公佳と、まさか長野のスポーツクラブで再開するとはね…

お互いに何となく気まずい感じがして、他人行儀に振る舞っていた。

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