見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
私の隣に座った九十九さんは、優しく微笑んで、私の知らないいろんな事を話してくれた。
公佳さんとのこと。
アメリカに行きたかったこと。
そして今日…公佳さんに10時前に電話で返事をした事も。
「公佳には俺の気持ちを伝えたよ。まぁ、わかってたみたいだけどね」
「…そうですか…」
でも、その『俺の気持ち』っていうのがわからなくて…不安で胸が押し潰されそうで…唇をぎゅっと結んだ。
一通りの事を話し終えた九十九さんが、真剣な眼差しで私を見た。
「乃愛ちゃん。俺は、公佳のアメリカの誘いと復縁は断ったから」
断った?
「だって…行きたかったアメリカですよね?…それに、あんなに素敵な公佳さんですよ…?」
にわかには信じられず、驚く私に九十九さんは言葉を続けた。
「あぁ、アメリカ行きはまだ諦めた訳じゃないよ。それは公佳とは別件だからね」
「あ、はい…」そっか。
「あとね。公佳のことは、もう恋愛感情はないんだ、俺」
「え…でもすごく好きだったんですよね?ずっと…公佳さんのこと、待ってたんじゃないんですか?」
九十九さんが、ふ…と口角を上げて言う。
「…俺もね、その辺りは正直、自分でもどうなんだろうって思ってたんだけど…実際に復縁を迫られてわかったんだ。俺はもう公佳のことは何とも思ってないって」
「でも…あんなに素敵な女性ですよ?」
「確かに素敵だと思うよ。見た目も中身もね」
「じゃあどうして…」
九十九さんが徐に私を見つめて口を開いた。
「…乃愛ちゃん。俺ね、守りたい人ができたんだ。だからどんなに素敵な人から言い寄られても、その人は俺が守りたい人じゃないから、俺は選ばない」
「え…」
それは、どういう…?
すると、九十九さんの手が私の頬にそっと触れた。
「俺は乃愛ちゃんを守りたい。乃愛ちゃんが好きなんだ」
公佳さんとのこと。
アメリカに行きたかったこと。
そして今日…公佳さんに10時前に電話で返事をした事も。
「公佳には俺の気持ちを伝えたよ。まぁ、わかってたみたいだけどね」
「…そうですか…」
でも、その『俺の気持ち』っていうのがわからなくて…不安で胸が押し潰されそうで…唇をぎゅっと結んだ。
一通りの事を話し終えた九十九さんが、真剣な眼差しで私を見た。
「乃愛ちゃん。俺は、公佳のアメリカの誘いと復縁は断ったから」
断った?
「だって…行きたかったアメリカですよね?…それに、あんなに素敵な公佳さんですよ…?」
にわかには信じられず、驚く私に九十九さんは言葉を続けた。
「あぁ、アメリカ行きはまだ諦めた訳じゃないよ。それは公佳とは別件だからね」
「あ、はい…」そっか。
「あとね。公佳のことは、もう恋愛感情はないんだ、俺」
「え…でもすごく好きだったんですよね?ずっと…公佳さんのこと、待ってたんじゃないんですか?」
九十九さんが、ふ…と口角を上げて言う。
「…俺もね、その辺りは正直、自分でもどうなんだろうって思ってたんだけど…実際に復縁を迫られてわかったんだ。俺はもう公佳のことは何とも思ってないって」
「でも…あんなに素敵な女性ですよ?」
「確かに素敵だと思うよ。見た目も中身もね」
「じゃあどうして…」
九十九さんが徐に私を見つめて口を開いた。
「…乃愛ちゃん。俺ね、守りたい人ができたんだ。だからどんなに素敵な人から言い寄られても、その人は俺が守りたい人じゃないから、俺は選ばない」
「え…」
それは、どういう…?
すると、九十九さんの手が私の頬にそっと触れた。
「俺は乃愛ちゃんを守りたい。乃愛ちゃんが好きなんだ」