見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
予定通りの飛行機に搭乗し、ようやく一息つけた。

「乃愛、お疲れさま」

「伊織さんこそお疲れ様でした。本当にありがとう…色々と嬉しかった」

「俺の方こそすげぇ嬉しかったよ。乃愛のご家族にこんなに良くしてもらえるとは思ってなかったから」

「え?何でです?」

「だってさ、浮気されて離婚したばかりの娘の前にいきなり現れたバツイチの年上男が『娘さんをください』っつったら、普通怪しまれて追い払われるだろ?」

「…んー…まぁそう聞けば確かに」

「でも良くしてもらえたのは、乃愛がきちんと伝えてくれてたお陰だもんな」

「いえ、伊織さんが誠実にお話してくれたからですよ」

「ふ、ありがとな、乃愛。愛してる」

「私もです、伊織さん」






…ん、あれ……寝てたか……

気付けば飛行機は空港に到着するところだった。

乃愛はまだ俺に寄りかかって寝てる。

「乃愛、もう着くよ」

「んー…着くの…?」

「あぁ、眠い?」

「んー…ねむ……」

クッ……可愛い!
俺、乃愛の寝起き、たまんねぇわ。
…まだ見てたいけど起こさないと。

「起きないとキスするよ?」
耳元に小声で囁く。

「んー……いいよ…」

マジか!…まさかそう来るとはね。
じゃあ遠慮なく。

ちゅっ「おはよ、乃愛」

……数秒後。

ぱちっ!
って音がしたかと思うくらい、はっきりと乃愛の目が開いた。

あはは、可愛いーなぁ。

「ほら、着くよ」
「うっ、うん…」

真っ赤な顔で俺を見ないとか、どんだけ純情なんだよ。
ほんと、人妻だったとは思えないよな。

元旦那にもそんな可愛かったのかな。

……いや、俺には関係のないことだ。
考えんな。

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