爽やか系イケメンの本気。
幸せって、どういう気持ちなのだろう。
幸せだなって最後に思ったことは、遠い昔。小さい頃のことだと思うから覚えていない。
「美桜にもわかるよ。それはそんなに遠くないと思ってる」
「…私も、そんな気がする」
遠くない未来に、幸せって気持ちがあるような気がする。
そう考えると、私ってすごく変わったなと思う。
……真紘くんのおかげ、だろうか。
真紘くんだけじゃない。桜も、南朋も……。
その人たちのことを考えるだけで、心が暖かいんだ。
「美桜、俺はなにがあっても美桜の味方だからな。応援するよ」
「……応援?」
私を……?何に対しての応援……?
「やっぱり兄としては複雑だけどな〜。でも、美桜が決めたなら俺は上手くいくように応援するから。」
「……え?まって……?」
なんの話……?
南朋の表情は本当に複雑そう。でも私には何の話してるのか全くもって分からない。
な、なんか……変な勘違いをしているのか……?
「?どうした?美桜」
「何の話してるの?」
「え?なにって、真紘の……」
「え、なんで真紘くん?」