無口な彼の素顔〜職人技に隠された秘密〜
するとそこには、前回の若い大工が立っていたのだ。しかも、真後ろに立つ彼は見上げるほどの長身だった。150㎝の優は、瑛斗に比べるとチビに間違いない。
「身長高いですね……」
「180㎝あるからな」
嫌味のつもりでいったのだが、普通に返された。
「で?どこからどこまで測るんだ?」
「天井から床までです」
「図面に書いてるだろう?」
「書いていても、私は毎回自分で測って確かめたいんです」
「……」
瑛斗自身も、図面でなく実際自分の目で確かめるようにしている。マンションでは殆どないが、木造住宅だと年数が経って歪みなどが発生し、図面と寸法が違うことがあるのだ。手間ではあるが、自分の目で確認することが、一番確かなのだ。
「貸せ」
「へ!?」
「測るんだろう?」
メジャーの端を天井で押さえてくれている。
「ありがとうございます」
お礼を言って、床にしゃがみ込み高さを測るが、真後ろにいる男性が気になる。
「身長高いですね……」
「180㎝あるからな」
嫌味のつもりでいったのだが、普通に返された。
「で?どこからどこまで測るんだ?」
「天井から床までです」
「図面に書いてるだろう?」
「書いていても、私は毎回自分で測って確かめたいんです」
「……」
瑛斗自身も、図面でなく実際自分の目で確かめるようにしている。マンションでは殆どないが、木造住宅だと年数が経って歪みなどが発生し、図面と寸法が違うことがあるのだ。手間ではあるが、自分の目で確認することが、一番確かなのだ。
「貸せ」
「へ!?」
「測るんだろう?」
メジャーの端を天井で押さえてくれている。
「ありがとうございます」
お礼を言って、床にしゃがみ込み高さを測るが、真後ろにいる男性が気になる。