クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ


うん、これにしよう!
シンプルでかわいいし、ペアルック感強いし、何より蒼永がかわいい。


「お会計してくるね!」
「俺が出すよ」
「いーの!これは私の我儘だから私に出させて!」


何より誕生日だもんね!
カチューシャを買ってその場で付ける。

もうこれだけでテンション上がっちゃう!


「えへへ〜」

「咲玖はかわいいけど、俺はやっぱり変じゃない?」

「ぜんっっぜん変じゃないから!!」

「そう?知り合いに見られたら嫌だな…」


蒼永は基本的にポーカーフェイスであんまり表情変わらないんだけど、なんとなーく複雑そうにしてるのがわかって、それがまたかわいい。


「ねぇあそこに超絶イケメンいるんですけど…」
「ほんとだ!ヤバ!イケメンが耳付けてるのかわいすぎるっ!」
「マジでめちゃめちゃ顔がいいな…」


ほら、別の女子グループにも囁かれてる。
そうなんです、私の許嫁は顔がいいんです。

なんでだろう、夢の国パワーなのかテンションMAXだし優越感すら感じてしまう。

今、私って世界一ハッピーなのかもしれない!


「咲玖、どこから行くの?」

「え?」

「いやアトラクション乗らないの?」

「――あっ!!そういえばそうだね!?」


耳付けただけで満足しちゃってた!!


< 156 / 200 >

この作品をシェア

pagetop