クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ
そうだよ、ここからが記念日兼誕生日デートの本番(?)なのに……!!
「やっぱり最初はジェットコースターだと思う!」
これぞテーマパークに来た!って感じするよね!!
「咲玖ってジェットコースター平気だっけ?」
「平気!……だと思う」
「曖昧だね」
「そういえば私絶叫系平気だったっけ??」
なんか勢いで言っちゃったけど、そもそも小学校以来だから全然覚えてないや……。
「…ふっ、それ俺に聞くの?」
――はう……っ!
不意打ちの笑顔にハートがずきゅーーーーんってなる。
蒼永ってたまに笑うと破壊力がすごいんだよね……。
カッコイイんだけどかわいくて、なんてゆうかもう……「顔が良い」って感じ!!
はーー…、好き……。
「あ、蒼永は絶叫系得意?」
「得意ではないけど…別に嫌いじゃない」
「蒼永って苦手なものとかあるの?」
「遊園地で言うなら目回る系はちょっと苦手かな。
昔じいちゃんに稽古って言われて、足掴まれてぶん回された記憶が甦るんだよね…」
「それ別のトラウマでは……」
昔からおじいさまに厳しく鍛えられてきたから、大抵のことには動じないんだろうな……。
とりあえずジェットコースターに乗ることにした。
乗る直前までワクワクしてたのに、動き出した途端に心臓がバクバクし始める。
「咲玖大丈夫?」
「だ、大丈夫…っ」