愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする
「ちょうど今寝たところなんだ」

「すみません、寝かしつけまでしてもらって」

 凛が起きないように私たちはベランダに出た。

「やっぱり北海道の空気は澄んでいるな、星がすごく綺麗だ」

「私もこっちに来た頃は毎日夜空を見上げていました」

 それほど北海道は東京とは違う。

 しばしふたりで綺麗な星空を眺める。そんな私たちの左手薬指には、お揃いの指輪がはめられている。

 さっきの食事の席で凛が「パパとママ、さっきの指輪つけないの?」と言ったことから、私たちはまるで結婚式のようにみんなの前でお互いに指輪をつけ合った。

「遼生さんが私の両親に挨拶をしてくれたので、今度は私の番ですね」

 反対されることは目に見えているけれど、一回で認められるとは思っていない。長期戦を覚悟している。

「そうなると凛が保育園に行っている時がいいと思うので、平日になりますかね?」

「いや、凛も連れていこう」

「えっ?」

 思いもよらぬことを言い出した遼生さんに耳を疑う。

「待ってください、凛を連れていくって本気ですか?」
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