愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする
「うん、ありがとう。……なにがあっても萌を好きな気持ちだけは信じて」

「はいっ……!」

 星空の下、私たちは唇が腫れるほど何度も口づけを交わした。

「んっ……! 遼生さん、もう……っ」

「もう少し」

 このやり取りを何度繰り返しただろうか。触れるだけのキスはいつしか熱いキスへと変わっていった。

 唇を割って彼の舌が入ってくると、脳内が麻痺するような甘い刺激を与えられ続けている。そろそろ自分の足で立っているのも限界に近い。

 それに気づいたのか、遼生さんは名残惜しそうにキスを止めてくれた。

「これ以上したら止まらなくなりそうだから」

 そう言って深く息を吐き、遼生さんはギューッと私を抱きしめた。

「この続きは、すべてが片づいたらな」

 それはつまり、キスの先をするということだよね?

 何度も身体を重ねてきたけれど、四年ぶりともなると緊張してしまう。

「もしかしてまただめって言う?」

「えっと……いいえ、言いません」

 恥ずかしさを押し殺して返事をしたら、遼生さんは「それならよかった」と言ってさらに強く私を抱きしめた。

 一緒に過ごしていく時間が増えるたびに、もっと触れたいと思うのだろう。でも今はまだこのぬくもりに包まれるだけで十分幸せだ。
< 209 / 227 >

この作品をシェア

pagetop