愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする
「えー……堪能させてよ」

 そう言って遼生さんは自分の額を私の額に押し付けた。

「本当、こんな俺を好きでいてくれてありがとう」

「なに言ってるんですか? それは私のほうです。……もう一度私を好きになってくれてありがとうございます」

 記憶を失っても、もう一度私を好きになってくれた。それがどんなに嬉しかったか。

「それは萌が俺の運命の相手だからだよ。きっと俺は何度記憶を失っても、萌を好きにならずにはいられないんだと思う。……萌、俺と出会ってくれてありがとう」

 嬉しすぎて言葉が出てこない変わりに、涙が零れ落ちた。

 私も遼生さんに「私と出会ってくれてありがとうございます」って言いたいのに、胸がいっぱいで言葉が出ないよ。

「まいったな、泣かせるつもりはなかったんだけど」

 優しく涙を拭われえると、ますます止まらなくなる。

「私……この先、なにがあっても遼生さんを信じますから」

 たとえ四年前と同じことが起きたとしても、遼生さんに直接聞いたことしか信じない。
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