愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする
「いいのよ、凛が頼ってくれて嬉しかったし。碓氷さんのご両親も凛の可愛さにメロメロになるでしょう」
まだ手鏡で自分を見ている凛を見て、明子さんがメロメロ状態だ。
「そうだ、これ私とあの人から」
「え?」
そう言って明子さんに渡されたのは、お店で売っている焼き菓子の詰め合わせだった。
「手土産が必要でしょ?」
「すみません、ありがとうございます」
文博さんが作ったお菓子なら間違いない。だってどれもすごくおいしいもの。
「うまくいくことを祈っているわ。頑張ってきてね」
「……はい!」
それから仕込みを終えた文博さんにも改めてお礼を言い、四人でのいつもの和やかな食卓を囲んだ。
そして遼生さんが来るまでの間、凛と一緒にお店に立っていると、訪れた常連客はみんな「おめでとう」と言ってきた。
それというのも、店の前で遼生さんにプロポーズされたため、見ていた一部の商店街の人によって拡散されてしまったのだ。
商店街では私と和泉君を……という話題が上がっていただけに、変な噂が立つのではないかと思っていたけれど、それは杞憂に終わった。
事情を知っていた和泉君が先手を打ってくれた。私にプロポーズしていた相手は凛の父親で、遼生さんが事故で記憶を失い、それでも偶然再会してまた恋に落ちた奇跡のふたりだと、多少の脚色を加えて広めてくれた。
そのおかげもあって、半月経った今も会うたびに祝福されている。
まだ手鏡で自分を見ている凛を見て、明子さんがメロメロ状態だ。
「そうだ、これ私とあの人から」
「え?」
そう言って明子さんに渡されたのは、お店で売っている焼き菓子の詰め合わせだった。
「手土産が必要でしょ?」
「すみません、ありがとうございます」
文博さんが作ったお菓子なら間違いない。だってどれもすごくおいしいもの。
「うまくいくことを祈っているわ。頑張ってきてね」
「……はい!」
それから仕込みを終えた文博さんにも改めてお礼を言い、四人でのいつもの和やかな食卓を囲んだ。
そして遼生さんが来るまでの間、凛と一緒にお店に立っていると、訪れた常連客はみんな「おめでとう」と言ってきた。
それというのも、店の前で遼生さんにプロポーズされたため、見ていた一部の商店街の人によって拡散されてしまったのだ。
商店街では私と和泉君を……という話題が上がっていただけに、変な噂が立つのではないかと思っていたけれど、それは杞憂に終わった。
事情を知っていた和泉君が先手を打ってくれた。私にプロポーズしていた相手は凛の父親で、遼生さんが事故で記憶を失い、それでも偶然再会してまた恋に落ちた奇跡のふたりだと、多少の脚色を加えて広めてくれた。
そのおかげもあって、半月経った今も会うたびに祝福されている。