悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
 ああ、なるほど。それであんなに俺に対して線引きしていたのか。今回の勘違いも根っこはその辺にありそうだ。

「そんなお姉ちゃんも、まるごと全部、受け止めてくれる?」
「ふっ、そんなこと聞くまでもない。俺はユーリのすべてを受け入れる」

 俺の言葉にホッとしたような笑顔になったミカエラは、得意満面で言葉を続ける。

「それなら教えてあげる。わたしはお姉ちゃんのことならなーんでもわかるからね。いい? まずはお姉ちゃんに週休二日を約束してあげて。きっとそれで納得するから。あとね、お姉ちゃんはきっと——」

 ミカエラのアドバイスをもとに、俺はユーリを探すためあらゆる手を尽くした。


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