悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
 あまりにも幸せで、フレッドの愛に翻弄されて、力が抜けそうになった私をベッドへ寝かせてくれた。

「はっ……ヤバい、もう理性が吹っ飛びそう」

 囲うように両手をついたフレッドが、獲物を狙う目で私を見下ろす。

 この先に進んだら、もう戻れない。
 そんなのはわかってるけど、今はもっとフレッドがほしい。もっともっと、フレッドの愛を感じたい。

「フレッド……好き。大好き」
「狙って煽ってるのか?」

 フレッドはローブを脱いで、シャツのボタンを外していく。壮絶なまでの色気に私の頭はお酒に酔ったようにクラクラした。

 フレッドがほしくてたまらない。私をフレッドだけのものにしてほしい。
 今まで押さえつけてきた反動なのか、私の気持ちが暴走して止められなかった。

「好き」
「もう、加減できないからな?」
「フレ——」

 先ほどの口づけが遊びだったのだと感じるくらい、激しく熱く求められる。
 フレッドが触れたところから、熱が広がり私の全身を燃え上がらせた。

 破瓜の痛みさえ愛されている証だと思うほど、私はフレッドを愛してる。

 誰にも渡さない。私だけ見て。
 私にだけ愛を刻みつけて。
 もっともっと、私に愛を注いで。

 フレッドがそんな私の狂愛に気付いているかなんてわからない。
 でも、もう離れられないのは、私の方だと思った。


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