推しがいるのはナイショです!
 カツヤはワイルド系の赤い髪と瞳で、きついことも言うし口も悪い。まんま、久遠と同じ性格だった。

「ち。だまされないか」
「そうやって、何人の女をだましてきたのよ」
「人聞きの悪いこと言うな。だましてないし、こんなこと言うのはるなが初めてだよ。ラーメンとうどん、どっちがいい?」
「なんでその二択なの?」
「あんなに豪快に麺をすする女がいるってことが信じられなくてな。もう一度見てみたい」
「失礼ね」
「なら、ラーメン」
「こないだのとこ?」
「別んとこ」

 そう言って歩き出した久遠のあとを追いかけながら、まだBRのケースを握りしめたままだったことに気づいて、そっと大事にバックに入れた。

  ☆

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