推しがいるのはナイショです!
「うわー! ステージで見たまんまの性格! あれ、地なんだ!」
「知りたい? タカヤの連絡先」
 久遠のぼそりとしたつぶやきに首をかしげる。

「ううん。なんで?」
「好きなんだろ? せっかくのツテを利用しようとは思わないのかよ」
「まさか」
 即答した私を、久遠は変わらず睨むように見ている。

「だって、連絡先とか人から聞くものじゃないでしょ。第一、連絡とってどうするのよ。私、対等に口きける自信ないわ」
「俺とはこんな風に話しているじゃん」
「久遠は別。うわー、本当にクウヤなんだ。まだ信じられない」
 だって、全然舞台と素で性格が違うじゃない。この性格で『みんなの弟、クウヤだよ♪』とかやってたんだ。

「悪かったな」
「悪かないわよ。むしろ、あれだけキャラを作ってるあんたのプロ根性を見直したわ。ホント別人」
「バカなこと言ってないで、なんか食いに行こうぜ」
< 45 / 75 >

この作品をシェア

pagetop