転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
「いや、えーっと、これは……」

僕は頬を赤くして、言葉に詰まる。
説明できない!!
誰もいないと思ってたのに!!

「何でもない。遊んでいただけだよ」

ルイがむりやり押し通そうとしてる!!
でも耳が少し赤い。

「やっぱり君達は双子なんだね!ねぇねぇ、もう一度やってよ!」

クスクス笑いながら、僕達をからかうノア様。

「もうしないよ!」

ルイがキレた。


『……今のご覧になりまして!?』
『は、はい!信じられませんわ!!』
『ルイ様のウインク!素敵!!』
『クールなルイ様のあの笑顔!!』
『可愛い!!!!!』
『ルカ様はさらに可愛らしかったですわ!!!』
『ウ、ウサギ!!?』
『私、胸が苦しくて、もう立っていられません……!!』
『麗しの王子様達がじゃれ合う姿ッ!!』
『さらにノア様まで!!』


常に目立っている噂の双子の王子様達は、人通りの少ない廊下でも誰かに見られるのであった。

そして、『バーンして』をしてもらいファンサうちわを手に悶えているマナの他にも、天然無自覚王子様達のファンサを見たご令嬢方が悶え苦しみ、胸を高鳴らせていた。

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