完璧上司の裏の顔~コスプレ動画配信者、実はファンだった苦手な上司に熱烈溺愛される
「謝る。それに全部話すから……聞いてほしい。俺も高倉さんのストーカーみたいなもんだったんだ」
「じょ、情報量が多すぎて、私の脳のメモリを越えています」
ストーカーから逃げたら、会社の上司が別のストーカーで助けてくれた。そんな荒唐無稽な話があっていいのだろうか。
そうして、井村は少しずつ秘密を打ち明け始めたのだった。
ある日、ランチの時間に千紗を見かけ、後ろから声をかけようとしたが、スマホで動画サイトを見ていたことから、それが千紗だとわかってしまったこと。
身バレ対策がおざなりで、見るからに危険だったから、別人を装って、慌ててsnsを使い、千紗のアカウントにDMを送り、安全対策について教えたこと。