完璧上司の裏の顔~コスプレ動画配信者、実はファンだった苦手な上司に熱烈溺愛される
「お出汁、ちゃんと取ってるんですね」
「うん。早起きしたから」
「いつもこんなに丁寧に朝食を?」
「いや、昨日ろくに食べてないでしょ。だから頑張った。普段は適当だよ」
テーブルに正しく並んだ朝食に、思わずきっちり正座して頂いた。
それに甲斐甲斐しく世話をされ、甘やかされ、心地よくなってしまっていた。
──ここにずっといたらダメになりそう……。
と思いつつ、疲れた心と体に井村の優しさはじんわりと沁みて、どっぷりこのぬるま湯に浸かってしまっていた。
「美味しかったです。ごちそうさま」
「医者から今日は安静って言われたから、ゆっくりしてて」