完璧上司の裏の顔~コスプレ動画配信者、実はファンだった苦手な上司に熱烈溺愛される

「どうしてこの動画を?」
「これね、動画サイトとかがない時代にお父さんが自分の個人サイトに上げてたみたいなんだ。もうすっかり埋もれてたんだけど、無駄に培ったネットストーカー技術で発掘してしまったんだ。ごめん。余計なことして泣かせちゃったね」
 
 井村が千紗の頬を流れる涙を拭った。

「うっ、うわぁああ」
「ごめん……」
「ち、ちが。嬉しくて」

 涙でぐちゃぐちゃになった顔を井村の胸に押し付けて、千紗はむせび泣いた。
 千紗の幸せを願って作ったという曲が頭から離れない。

「ありがとう……お父さんの曲、見つけてくれて」
「いい曲だったから、どうしても見せたかった」
「はい」

 ソファに座ったまま、抱き合い、キスをした。
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