君を忘れてしまう前に


「分かってるよ。だからもっとキスして欲しい。サラに愛されてるって実感したいの。初めてだからちょっと怖い気持ちもあるけど……今はもっとサラとくっつきたいの。だめかな」

 頬が熱い。
 赤くなった顔を見られたくなくて、サラの胸に抱きつく。
 サラは少し驚いているようだった。

「……今日は途中でやめないよ」
「いいよ」
「分かった。じゃあベッドに行こう」

 サラが、わたしをぎゅっと強く抱きしめる。
 恥ずかしさと緊張が混ざり合ってどうしようもなくなったわたしは、サラの胸に顔を埋めた。

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