アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
「ミヨ、忠告をしておこう。おまえの心意気や信念は、人間(ひと)として素晴らしい。賞賛に値する。だが、それらがすべての人間(ひと)に理解出来るわけではない。ましてや感動して改心するとはな。つまり、おまえがいくら働いて借金を返そうと、ろくでなしはろくでなしのままだ。よりいっそう借金をするだけだ。連中は、寄生虫だ。駆除するしか手はない。借金の返済をさせることを、奴らは当たり前にしか思っていない。そろそろ見限る勇気を持つことだ。ここまで頑張ってきたんだ。これで連中を見捨てても、だれも文句は言わん。せっかく家族を得て、しあわせになれるチャンスをつかんだのだ。寄生虫どもの為にそれを永遠に失ってしまうようなヘマだけはするなよ」
< 149 / 303 >

この作品をシェア

pagetop